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医学部医学科での衛生学公衆衛生学講座の講義・実習について
医師法第一条には、「医師は、医療及び保健指導を掌ることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。」とあります。
当講座では医学部学生教育として、衛生学および公衆衛生学の学問的背景である「疫学」、衛生学領域である「環境医学」、そして公衆衛生学領域の実践として「予防医学」および高次臨床実習「公衆衛生学」を担当します。
- 疫学・環境医学
- 予防医学
- 高次臨床実習「公衆衛生学」
疫学・環境医学
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医学部3年前期、必修、講義22コマ・実習32コマ
講義では、疫学の基礎知識と多くの分野へ応用できる能力の獲得を目指すとともに、環境と人間生活との関わりと人間の健康に及ぼす影響について幅広く学びます。
実習には選択課題実習と環境保健実習があります。選択課題実習では公衆衛生学上の様々な課題について調査研究し、学会形式での発表と論文形式でのレポート作成を行います。環境保健実習では環境の測定方法を実地で学び、評価する技術を身につけます。
予防医学
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医学部5年前期、必修、講義20コマ
予防医学は疾病予防にとどまらず法律や行政の仕組み、医療費などの医療経済に関わる点まで含んで「健康」というキーワードで俯瞰する学問分野です。
この科目では医学的な知識や経験を国民の健康維持にどう応用するか、その方法論と具体的な社会制度を学びます。
高次臨床実習「公衆衛生学」
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医学部5~6年、選択必修、3~4週間
本実習では保健指導について理論的・実践的に学び、公衆衛生の向上及び増進に寄与する疫学研究、および後進の指導に携わることで、疾病予防の実践的な方法論について学びます。
実際の保健医療現場(地域保健・産業保健など)において、他職種スタッフや患者・家族への啓発に必要な知識・技術・態度を身につけることができます。